経営データを残す!歯科医院の承継時に安心感を与えます

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医院承継には2種類の資料が必要です

ユメオカに承継の相談があった際、まずは『医院価値の無料診断』というものを行います。

この無料診断を行う際には、大きく二つに分けた資料を提出していただく必要があります。

一つは直近の決算書を三年分です。こちらは多くの医院さんでお持ちかと思います。

もう一つは、経営データの履歴です。

経営データの履歴とは、

・月ごとの新患数

・リコール数

・患者数

・売上

・自費の割合

・自費

などのことを指します。

 

そういった経営データを基にユメオカでは、

新患率・キャンセル率・リコール率・実費率

この4つがどのように推移してきたのかを表に作成し、データを分析します。

ユメオカではこれを4バランス表とお伝えしております。

医院さんに4バランス表のデータがないのは致し方ありませんが、4バランスの基になっている経営データの履歴をそもそもとっていない医院さんが非常に多いのが現状です。

 

経営データがあるとないとでは、医院承継はずいぶん変わります

ユメオカでは承継の際に、財務だけではないデータから医院の価値を見出して、買い手さんに説明しています。

そのため、経営データの履歴が必要となります。

経営データがないとどんなことになるのか一言でいえば、医院承継に不利になってしまいます

具体的には、買い手がなかなか見つからない、本来だったらもっと高く売却できたはずが、そうはならなかったなどです。

 

通常のM&A会社では、ここまですることはほとんどないため、経営データも重要視されていないことと思われます。

しかしそれでは、医院の見えない価値を価値づけできません。

 

つまり、経営データのある医院さんとない医院さんでは、経営データのある医院さんの方が承継に際して非常に有利になるということです。

 

経営データで経緯がわかると、買い手は安心して引き継ぐことができます

例えば、ある医院では現状で医院の患者数が500人程度いて、そのうちリコール数が月200人だとします。

この場合、約40%の人がリコールで通われているということがわかります。

リコール数がなかなか多い医院だなということはわかりますが、このデータだけでは、経緯などはわかりません

 

例えば、「5年前のリコール数は月80人~90人ぐらいだった」というデータがあれば、この5年かけてリコール数が200人に達した、ということがわかります

「この医院のリコールに対する価値は着実に積み上げて今にいたるんだな」と、買い手にとっては安心感を得られます

ここではリコール数に関する例になりましたが、経営データがあると経緯を含めて買い手に伝えられることが沢山あります。

また、このように伝えることで、買い手から譲渡側の先生に対して敬意が生まれやすくなります。

これは承継においてとても大事だと、我々は考えています。

さらに、このお話は第三者承継だけではなく、ご子息に承継される場合でも当てはまります

なぜかというと、経営データの履歴が分かれば、ご子息の方でも安心して医院を引き継ぐことができるためです。

そして、親御さんに対して感謝の気持ちを抱かれることと思います。

ご子息の中には当たり前のように医院を継ぐと思っている方や、私は継いでやるんだ、というような気持ちで継がれる方もいらっしゃることでしょう。

そんな中でも経営データの履歴があれば、ご子息の方もスムーズに医院経営をはじめることができます

そうなると、データを残してくれていた親御さんに対して「ありがとう」という気持ちが持てやすくなるでしょう。

 

このように経営データの履歴というのは、第三者だけではなくご子息に承継するという場合にも重要なものなのです。

 

まとめ

結論をお伝えすると、

経営データをしっかりと残しておくことによって、歯科医院の売却時に高く売れやすくなるということになります。

 

例えば、リコールが10年かけて200人月になってきた医院さんがあるとします。

最初の4、5年はリコールがなかなか伸びなかったけれども、5年目以降は急に伸び始めて、最近はさらに伸びてきました。

これらがデータとしてわかれば、

・リコールの土壌を数年かけてしっかりと作ってきたので、今後さらに伸ばしていくことができる

・ユニットを増設できれば、リコール中心にもっと患者数を増やしていくことができる

など、医院のさらなる発展へ向けた案が容易に分かりますし、我々の方からも詳しく説明できます。

 

また、買い手さんに医院価値を説明しやすくもなります。

 

200人月のリコール数しかわからない場合には、医院の価値は医院の年間に生み出すキャッシュフローの3という値付けがされてしまいがちです。

 

しかし経営データがあると財務では見えない価値を説明できるため、当医院はキャッシュフローの4倍の価値でも十分価値がある、回収もできると買い手さんに説得力を持って説明できます。

 

実際に、ユメオカから買い手さんに対して4バランス表などから財務では見えない価値をベースに説明をすると、「とても分かりやすく、安心できました」という回答をいただきます。

この買い手さんに対する分かりやすさ・安心感が承継の大事なポイントです。

それら結果として、医院側は安心と信頼感が得られ、なおかつ高く売却できるということにつながります。

 

そこで提案です。

こういった4バランス表を残されてない方は、今すぐ月ごとの4バランスを作成してください。

4バランスの作成は第三者承継・ご子息への身内の承継どちらの場合にも、非常に大きな価値をもたらします。

1アクション
経営データを基に4バランスを作成する

 

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ABOUTこの記事をかいた人

丹羽 浩之

株式会社ユメオカ代表 丹羽浩之。 ユメオカとは「夢とお金の作戦会議」の略。 2004年に独立後、現在までに教材は30種類以上を開発し、全国3,000医院以上がユメオカ・ノウハウを活用し予防型経営に取り組んでいる。 そして全国8名の提携コンサルタントによるコンサルティング、【会員制】予防型経営★実践アカデミー、【会員制】歯科『採用★定着』実践ラボを主催している。 また予防歯科、予防医療の普及に最も精力を注いでいる。 座右の銘は「得意淡然、失意泰然」。