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都市部のオフィス街に開業をされて、3年経つ予防型歯科医院のお話です

オフィス街にて開業3年目の予防型歯科医院のお話しです。
来院される患者層は痛いところだけ直してほしいという方が多くクレームもあり、院長は「今日1日、無事に終了するだろうか」と不安な毎日を過ごしています。
クレームが多い状況が長く続くと、院長やスタッフの精神面によくありません。
そこで院長はユメオカのコンサルを受けて、医院としての考え方を変えようと決心されました。
医院コンセプトの明示と初診カウンセリングを徹底します

ユメオカでまず提示したのは、「当院がお役に立てる患者さんは、このような人ですよ」と、コンセプトを明示して、ホームページや初診カウンセリングや医院の看板などでしっかり伝えていくという方法です。
この医院のコンセプトは、「20年先もしっかり噛めるよう、患者様1人1人に合った予防歯科の提供」というものです。
この医院は予防中心型ですので、初診時から治療を進めつつ、スケーリングなどのDH業を並行して行っています。
さらに治療が終わった後は、メインテナンスだけ継続するという流れになります。
土台を整えながら綺麗に治療することで、結果的に長い年月、患者さんが自分の歯で噛めるようにというのがコンセプトになっています。
このコンセプトに近づけるようホームページに医院コンセプトを記載し、初診時にはスライドによるカウンセリングを必ず行いました。
導入から1年で医院に変化がありました

コンセプト明示と初診カウンセリングの導入から1年経ち、この医院には以下のような変化が起こりました。
- リコール数が当時は110人/月程度だったのが、200人/月と約2倍へ
- レセプトは250枚/月から380枚/月へ
- 自費に関しても、80万/月から220万/月に増加
- キャンセル率は医院に合ったコンセプトの患者さんが来られるため、明らかに下がりました。
目に見えない変化としては、スタッフから「医院のコンセプトを理解してくれる患者さんの割合がすごく増えてきた」との声が挙がりました。
コンセプトに合う患者さんが増えると、スタッフのストレスが減ります。
以前は医院に合わない患者さんが来院されて、クレームを受けるということも多くありました。
また、クレーム対応をするとスタッフは1日そのことを引きずってしまい、非常に疲れてしまう…ということもありました。
けれども医院のコンセプトをわかってくれる患者さんの割合が増えたことで、そういったケースは非常に少なくなりました。
ただしスライドでの説明を取り入れても当然、医院に合わない患者さんというのはいらっしゃいます。
実際、医院に合わない患者さんの割合を聞くとだいたい1~2割ぐらいはいらっしゃるということなのですが、そういった患者さんは初診以降には来院されなくなることが多いです。
結果として、この医院のコンセプトである予防型歯科医院の考え方に合う患者さんが残っていくということになります。
まとめ

まず、医院コンセプトをしっかり明示していきましょう。
ホームページなどでも一貫したコンセプトを伝えていきます。
患者さんには初診時にスライドなどを用いて重点的に伝えます。
医院コンセプトを明示することで、コンセプトにあった患者さんの割合がどんどん増えてきます。
そうすると、働く側としてもストレスが減っていきます。
医院のコンセプトにあった患者さんを集めることで、このような変化があります。
スタッフとしてもクレームが少なくなり、ストレスが減ります。
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具体的な会話例を示しながら、解説していきます。
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