貴院でも「今後、どんな診療メニューを増やしていこうか?」悩まれることがあると思います。
予防型歯科医院は、来院者の口腔内の意識がどんどん高まるため、新メニューを提案し続けることで、定期来院を継続化するモチベーションにつながります。
しかし、新たな診療メニューを増やすことは時間も先行投資となるお金(研修や設備など)も必要です。
そこで、どういう視点で診療メニューを増やしていくと『患者さんが喜び、医院経営が安定成長するか』について記しました。
Contents
歯科の時流を読み、新しい診療メニューを増やす
「自分ではマウスピース矯正が面白いと思うが、これから需要はあるのか?」
「根管治療の専門コースに参加すると1年間で200万円くらいかかるが、回収できそうか」
「そして、これから歯科界はどうなっていくのか?」
このように「今後の歯科界の動向や需要のある診療科目やメニューは何か?」について悩まれている方向けです。時流を読むことは、とても重要です。なぜなら、同じ努力をしても成果が10倍は変わるからです。
そして、新しい診療メニューを増やすためには『研修、機材購入、スタッフ体制づくり、資料等の整備』などが必要になります。
そして時流から外れた診療メニューで努力しても、成果が少なくモチベーションも落ちて継続できなくなりかねません。
例えば、「ブリッジを極める」と懸命に励んでも、今はその需要が少なくなっています。独りよがりになりかねません。
しかし、時流に合う診療メニューだからといっても院長自身が情熱を注げないければ、上手くいかないでしょう。そこで重要なのは【X軸、Y軸】理論です。
X軸はご自身が情熱を注げるテーマ(診療内容)です。
Y軸は時代の時流です。このX軸とY軸が重なり合うタイミングに多くの需要が増え、それまで養ってきた力を大きく活かすことができるようになります。
つまり、X軸でこれから力を注ぎたいテーマを考え、そこからY軸の時流に合う診療メニューを絞って集中することです。
成長曲線でトレンドを読み解く
それではY軸の時流はどのように読み解いていけばよいでしょうか。
その1つに成長曲線という概念があります。
それは『導入期、成長期、成熟期、衰退期』という4つのフェーズで新商品は、推移していくという考え方です。
導入期はこれから成長期に入る商品で、導入期の段階で、該当する診療メニューをPRしてもまだ反応はよくありません。
そして成長期にはGoogle検索が増えていたり、広告の反応が良い診療メニューで、最も反応が良いです。
成熟期は既に多くの人に行き渡り、需要は伸びないが一定数ある診療メニューです。
また衰退期は、既に需要は下降気味で、反応が成長期と比べると5分の1ぐらいに減ります。
『導入期、成長期、成熟期、衰退期』の中の1つの期間は商品によって異なります。
しかし、1商品当たりの4つの期間は各々同じぐらいです。つまり、A商品は1期間が3年なら4つの期間の推移は合計12年間(1つ3年)になります。
B商品の1期間が1年なら、合計は4年間(1つ1年)という具合にです。推移のスピードは商品にもよるということです。
そのため、時間がかかって成長してきた商品はその後、長い時間に渡って需要が見込めるという意味です。
それでは次に現在(2019年)、どういった診療メニューが成長期、成熟期かの例をお伝えしたいと思います。
まず成長期は【口臭予防(治療)】【マウスピース矯正】【根管治療】【ホワイトニング】といった診療メニューです。
これらは現在、とても反応が良いです(つまり患者さん自ら探している人が多いものです)。それを裏付けるように下記のようにGoogle検索ワードも伸びています。
2014年から5年間のGoogle検索ワードの推移
1)【口臭】

2)【マウスピース矯正】

3)【根幹治療】

4)【ホワイトニング】

次に成熟期の診療メニューの代表的なものにインプラントがあります。
欠損があってインプラントに関心ある方の一定数の人は既に、治療が終わっている状況と言えます。
あとは、新たに欠損になった人や既にインプラントを行い、他の歯も必要になった方などの需要のみに限られる診療メニューと考えられます。
2014年から5年間のGoogle検索ワードの推移
1)【インプラント】

以上がY軸のトレンドで、成長期、成熟期にあたる診療メニューの例です。
このようにX軸とY軸の両方の側面から、新たに増やす診療メニューを決めることです。
それによって最初にかかる大きな労力が、いずれ多くの患者さんの喜びにつながり、医院経営にも反映されるか否かを分けることにつながるからです。
繰り返しますが、ご自身が情熱を注げるテーマ(X軸)と時流(Y軸)の観点から、新たに追加する診療メニューを決めることが、患者さんに喜びを与え続け、医院の経営が安定するのに大切なことです。
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