安心ゆえに院長は何も声をかけなくなることもしばしばです。
しかし、そのようなスタッフがいきなり「退職願」を出してきたという経験はないでしょうか。
青天の霹靂とはこのことか・・・、というようにです。
しかし、一生懸命取り組んでいるスタッフには常に内在している不安があります。
それを院長が知り、マネジメントすることで青天の霹靂はなくなります。
その内容を具体例を通じてお伝えします。
Contents
スタッフがいきいき働く!院長の一言
歯科助手さんからの相談で「最近、院長からの信頼がなくなっているように感じます。以前はそうでもなかったのですが…。先日も私がミスをしてしまった時、今までならそれを指摘される程度だったのが、他のスタッフの前でそのミスに対して嫌みを言われたり…小さなことですが、言いだしたらたくさんあります」というものです。
そのスタッフは院内で誰よりもモチベーションが高く、皆を引っ張っているスタッフで、院長の評価も日頃から高く「彼女のおかげでこの医院は上手くまわっている」と私も院長からお聞きしていました。
そこで、私はその歯科助手さん(仮名:高橋さん)に詳しく聞いてみました。
すると高橋さんは「私が、医院の改革のために取り組んでいることも、院長はあまり関心がなくなったみたいだし、そのことについて良くも悪くも何も言われないので何か“間違った方向”でやっているのではないか? と思うことがよくあり、以前のようにがんばろう!という気持ちが薄らいできています」とのことでした。
この件を院長に確認すると、「高橋さんは、いつもよく頑張ってくれていて頼りにしています。確かに、私が高橋さんの取り組みに対して、無関心のように思われていたかもしれないです。移転のことや某患者さんのクレーム対応、衛生士の募集のことで頭が一杯になっていました」と言っておられました。
一方、高橋さんに「院長にどうしてほしい?」と聞いてみると「いや、別に褒めてほしいわけではなく、『がんばってるね』『もう少し、こうしたら・・・』と簡単なフィードバックがあれば、取り組んでいる方向に間違いはないなと思えるのでがんばれると思います。ただそれだけです。」とのことでした。
このようなケースは、“信頼”ある関係であればあるほど、どんな世界でもありがちです。

院長がすぐでき、スタッフのやる気を引き出す一言
信頼から生まれる“無関心”な振る舞いを役割分担と呼ぶか、丸投げと呼ぶかは立場の違いによって異なるでしょう。
“リーダー”である院長にしてみると、今までのスタッフの働きから“信頼”を持ち、全面的に任せているだけ。
一方、ついていくスタッフにとっては“信頼”できる人だと思えるからこそ行動できるのにまるでほったらかし。
このギャップに“無関心”でいると、“信頼”は“不満”となり、このギャップに“フィードバック”を与えると“信頼”は“絆”に変わるのです。
そう高橋さんが言われるように、院長は信頼の証に「小さなフィードバック」を行ってあげることです。
『いい感じで進んでいるね』『それは、こういうことも考えておくといいかもね』この積み重ねが、ある日突然の「辞めさせてください」と辞表という名の“不信任”状を突き付けられないコツです。
かく言う私も信頼できるからこその“無関心”が得意で、“フィードバック”は苦手。気をつけたいものです。
この内容を動画(約2分)で詳しく説明しています。
▶1エリア1医院のみ、他医院の実践情報を共有する

▶「4バランス・医院収支・脱院長依存」など経営教材
