そして、今までリコールで来られた患者さんにSPT(Ⅱ)を適用させる医院さんも多いと思います。
そして、患者さんの中には自己負担が1,000円程度増える方もいます。
この説明を保険制度の変更とだけしか伝えないと、中断につながってきます。
そこで、このSPT(Ⅱ)の適用によって増える患者さんの自己負担をどう説明するとよいかについてお伝えします。
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SPT(Ⅱ)を適応で増える患者負担を軽視すると中断が増えます
2016年の保険改定で「かかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所(以下、【か強診】)」に認定されると「う蝕(むし歯)や歯周病の重症化予防治療」をより広く定着させるために保険適用が受けやすくなりました。
そのため、すでに【か強診】の施設基準を満たし、認定を受けられた予防型医院さんも多いと思います。
そのような医院さんから「SPT(Ⅱ)の加算により260点が追加されるため、患者負担が1,000円程度増えることになりますが、患者さんにどのように説明したらよいでしょうか」という相談がありました。
中には患者さんにほとんど説明しない医院さんもありますが、これではリコールは確実に減ってきます。
患者さんにとって納得のない1,000円増は地域性に関わらずありえないためです。
そこで私は院長に質問しました。「SPT(Ⅱ)にすることで何か処置に付加価値をつけられることはありますか?」すると「エアフローなどを新たに取り入れようと思います」という回答でした。
そこで私は次のように提案しました。
「患者さんへの説明は【保険制度変更】が前提となり、その分【当院の処置(エアフローを使うなど)も1つ付加価値を提供する】、この2点を盛り込むことが重要だと思います。
さらにリコール来院者に比較的多い女性患者さんには「心苦しい」など感情的な言葉で付け加えると患者さんは受け入れやすくなるのではないでしょうか」というようにです。

患者さんは心で共感し頭で納得できれば、ほぼ中断しません
具体的には「この度、保険制度が少し変わり、歯周病治療の予後を安定化させるための予防が国の方で重要視されるようになりました。
そのため保険点数で300点程度、患者さん負担で1回約1,000円程増えてしまいます。
その分、当院ではエアフロー(できれば写真や実物見せる)を使った処置を取り入れることで、特に歯の裏側などについた着色が今までよりきれいに落とせることになります。
値上げになり、大変心苦しいのですが、ご理解いただけますでしょうか」というようにです。
説明は「背景(保険制度の改正)から入って、当院の取り組み、そして感情面のケア」という流れで行うと随分と患者さんの納得は変わるものです。
実際にこの医院さんで、SPT(Ⅱ)加算による既存リコール来院者の離脱はほとんどありませんでした。
この内容を動画(約2分)で詳しく説明しています。
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