そのためにも、マメにブログの投稿したいところですが、なにかと忙しく続かないという院長もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、『毎日ブログ』という、タイトルのとおり開設から約1600日間ブログ投稿を続けていらっしゃる、大阪府泉大津市のとしな歯科医院の年名淳先生に話を伺いました。
ブログを続けることで、患者さんに対してだけでなく、スタッフに対して得られるメリットがあります。
以下は、年名先生によるお話です。
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「有言実行のリーダー」でいるために1年間、毎日ブログ投稿をやり遂げました

私はこれまでもブログを書いてはいましたが、投稿しては止まり、思い出したようにまた投稿しては続かず…という状態でした。
ですがある時、このままではいけないと思ったのです。
例えば、歯科医院には、院長からバイトまでいますよね。
これを1つのチームとしたとき、リーダー(院長)は誰からもとやかく言われることはないので、自分の思うように出来ます。
逆にいうと、部下はリーダーから言われた指示は守らなくてはいけません。
指示に対して期日も含めて達成出来て、そこで初めて評価されるというような仕組みはリーダーにはないですよね。
そのため、有限不実行な状態がもしリーダーにあれば、部下から信頼されないなと思いました。
「有限不実行なリーダーが口で言うだけじゃ、多分部下からは信頼されないよ」とアドバイスをくれた人がいたので、1年間毎日ブログを書くと宣言してやってのけたら、その人に「本当にやり遂げたね」と認めてもらえるんじゃないかと考えたことが切っ掛けでした。
ブログはアクセス数のためではなく『1人の患者さん』に向けて発信することが大切です

毎日の投稿が中断した時には読者の方も見てくれておらず、アクセス数も少なくなってしまったことで投稿を止めた時もありました。
ですが、ブログはアクセス数のためにやっているのではなく、「自分が大事にしたい、こんな患者さんにお届けしたいんだ」という、いわゆるペルソナという1人の患者さんに向けて発信することのメッセージの強さのほうが大事なんだよということを人から教わりました。
広くたくさんの方に伝えるのではなく、狭いゾーンで、強いメッセージを伝えることが読者の方に響くんじゃないかと思います。
こんな患者さん・こんなお困りの患者さんに対して、当院だったらこういう提供が出来るなということを含めてブログを作っていきました。
…というのが1年続いて、止められなくなって(笑)日課になっています。
今では歯磨きを忘れてもブログは忘れません(笑)
ブログを5年間続けた中で、さまざまな効果がありました

ブログを始めてすぐに出た効果があります。
Googleなどの検索サイトで地域名と歯科を入れて検索したとき、今までは順位が下のほうだったのに、1ページ目に表示されるようになり、そのまま維持出来るようになりました。
短期間で効果が表れたのは、Googleのチェック項目である『消費者に対して有効な情報を発信しているところを評価する』をチェックするタイミングとブログ更新のタイミングがたまたま合致したのかもしれません。
検索結果の上位に表示されるようになったので、ホームページを見て歯科医院に来院される患者さんが増えました。
また、ブログで発信している内容から、当院の理念や私の人となりを分かってくださるのか、良い印象を持って来られる患者さんが多いのでやりやすいです。
例えば口コミで来られる患者さんよりも、ご家族の紹介や会社の同僚から紹介で来られる紹介患者さんというのは、最初から紹介元から良い情報を得られておいでになっているので、関係性を作るのも結構楽だったりしますよね。
ですが、ホームページなどを見て来院されたという一見さん的な方というのは、最初の頃はなんとなく怖いというか、どう関係性を作ったらいいのか難しかったんです。
一方で、ブログを見てくださって来院される患者さんというのは、こちらから発信していることをキャッチした上でおいでになっているので、関係性を作りやすいですね。
ブログの投稿でスタッフに対してもいい効果が生まれます

ブログの効果として当院的に大きかったのは、アシスタントや受付も含めた従業員が見てくれていることです。
特に、歯科衛生士に関しては、私が一般の患者さんにしている説明をブログの内容から拾って、普段自分が対応する患者さんへのアドバイスとして情報を活かすという、学びの場にもなっています。
院内で勉強会をしなくとも自発的に学んでくれているので、ブログの投稿という1つのアクションで、相当色々な成果があります。
ブログ執筆にかける時間と心掛けている事

ブログ執筆にかける時間は、短くても1時間くらいはかかっていますね。
本当は朝一で執筆したいのですが、どうしても夜にしか時間が取れないときもあり、結構プレッシャーを感じることもあります。
ブログのタイトルが『毎日ブログ』ですからね(笑)
一応、治療の合間に文章の流れを考えて、ちょっと合間に文章を打っておいて、最後に診療が終わってから全体的にまとめる…といった段取りにしています。
ネタは、「今日はこの系統のネタでいこう」とあらかじめ考えています。
診療している日には、その日の患者さんとのやり取りがネタになったりします。
例えば患者さんから質問をされて、その内容が「我々では予期出来なかったな」「もっと前提から説明したら分かりやすかったかな」と思うような、現場で起こっている事をネタにしていますね。
毎日のブログ投稿というと、常にネタをどうやって探すのかプレッシャーになってしまって、「今日書くことあるのかな?」「今日のネタはあるけど明日はどうしよう」と焦ってしまうかと思います。
ですが、ネタは現場にあるので、比較的続きやすいかと思います。
また、ブログの書き方にも気をつけています。
我々歯科医師は、つい専門用語を使って説明しがちで、患者さんになかなか言いたいことが伝わらない…ということがありますよね。
そのため、ブログを書く時には意識して、難しい言葉を使ったら解説を入れたり、例え話を使ったりしてわかりやすく表現しています。
今でこそ歯磨きと同じように習慣になったブログ投稿ですが、始めた当初はやはり毎日の投稿は難しいものでした。
ですが、3カ月過ぎると、だいぶ習慣化されるようになりますよ。
これからの時代はYouTubeも活用することが重要と考えています

最近はYouTubeにも取り組んでいます。
ですが実際には月にすると1,2本しか出来ていないくらい、時間の確保が難しいですね。
少しでも動画・音声でお伝え出来たほうが患者さんに伝わりやすいので、このスピード時代において有意義かなと思います。
患者さんには一度おいでになったら、長らく通っていただき、歯や口の健康、将来維持していただくために利用し続けていただきたいと考えています。
長いお付き合いになるので、私が一体どんな歯科医師でどんな人柄なのか、ホームページやブログだけよりも、映像になった方がさらに伝わりやすくて良いんじゃないかなと思った事がきっかけです。
これから5Gが当たり前になると言われている時代なので、ますます動画の有用性は高くなると感じています。
動画は自分で撮って、編集して、アップしていますが、編集までしていると、やっぱり時間は足りませんね(笑)
気付き
- ブログはアクセス数のためではなく、1人の患者さんに向けて発信する
- ブログを読んで来院される患者さんは、ブログの内容に良い印象を持って来院される患者さんが多いため、関係性を構築しやすい
- スタッフがブログを読み自発的に学んでくれるため、院内での勉強会が必要なくなる
- 患者さんとのやり取りなど、日々の診療をブログのネタにする