「DVD啓蒙、説明資料、小冊子・・・」様々なツールを使っても中々、成果が出てこない医院さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
ツールも重要ですが、その前に歯科衛生士さんを中心となって「患者さんが気づきを得られるか」が重要です。
そこで、リコール継続の取り組みを行いながら、成果がでていない医院さん向けに多くの歯科医院を支援す歯科衛生士の岡村乃里恵さんにお話しをお聞きしました。
【プロフィール】
歯科衛生士として勤務後、一般の方々にもっとオーラルケア身近に感じてほしいと願い、2004年大阪心斎橋に歯とお口のオーラルケアショップ「スマイルケア」をオープン。
その場所で多くの歯科衛生士と出会い、悩みや喜びを共有し成長過程のサポートをしたいと考え、2006年にフリーランスとして「La precious」を起業する。
今春で9年目を迎え、現在、歯科衛生士育成インストラクターとして契約医院での歯科衛生士育成サポートの他、講演活動、2011年にはDH勉強会「Tender space」を立ち上げて奮闘している。
【想い】
歯科衛生士として仕事を始めて21年経ちました。
年齢を重ねるごとに人の役に立つことができたらと思えるのは、いままで多くの方に支えていただいたから。
出会うことができた方々に感謝し、これからはさらに多くの衛生士さんと出会い、歯科衛生士の仕事の楽しさ・奥深さを伝えていきたいと思っています。
身体は小さいですが・・ハートはとっても大きいです!
丹羽:「リコールが続く患者さんとなかなか続かない患者さん、医院さんによって違いますが、岡村さんからみられてズバリ何が違いますか。」
岡村:「リコールの意味を伝え続けているのかなと思います。
『何のためにリコールにお越しいただくのか』というお話はきちんとされていると思います。
予防型歯科医院ということを考えて仕組みもつくっておられると思います。
ただ一度聞いたからわかるものではない。これは何でもそうです。
やはり繰り返し伝え続けることができていない点が大きな理由だと思います。」
丹羽:「伝え続けるというのがまず大事ですよね。」
岡村:「そうですね。私の患者様は、外で1人1人インタビューしていただいたらわかると思いますが、何のために来ているのか、どの歯をリスクとして抱えているのか、この歯がなくなったらどうなるのかということをご自身でよく解っておられます。
そのサポートとして歯科医院に来ているんだということを毎回来られるたびにこちらからお伝えしています。
『何度も同じお話ししますけど大切なことなんですよ』と何度も繰り返し、刷り込みを行っています。」
丹羽:「医院側が患者さんはもう分わかっているだろう、という前提ではなく・・ですね。」
岡村:「そうです。前言ったから、なんていう言葉はないと思います。
でも言い方は大事です。くどくど言われると患者さんは逃げたくなるものです。
ですが、『丹羽さん、いつも私同じ話してますよね。それぐらい大事なんですよ』って言われるとまた違うと思うんです。」
丹羽:「岡村さんに言われるとそうですね。聞き入ってしまうかな。すみません。」
岡村:「いえいえ。患者様に対して私たちが何を大事にしているのかを、やはりそれぐらい言い方も考えた上で伝え続けるよう衛生士に伝えています。」

丹羽:「次は治療途中についての啓蒙活動についてお聞きしたいと思います。
例えば脱離等で来られた患者さんは定期健診の必要性を知らないし、痛くないのになんで歯医者に行かなきゃいけないの?という人がほとんどです。
その人の習慣を変えるというのがいわゆるリコールだと思うのですが、それは治療の途中、またリコールに移行するまでにどんな啓蒙活動をされているのかお聞きしてもよろしいですか?」
岡村:「はい。治療が終わってからメインテナンス、リコールのお話をしても『あ、そうなのね』っていうところで終わってしまわれる方は多いです。
もちろんそれを聞いて『じゃあ来ます』っていう方もいらっしゃいますが、それ以前に、初診の後、治療の合間に1回ではなく、2回、3回とお話しをした方がいいと私は捉えています。
長くなくてもいいので、まず最初になぜ虫歯が起こってきたかという虫歯の成り立ちや、どのような生活習慣をされているのかを踏まえてきちんと聞き取ること。
その上で『このまま虫歯ができたら治すということを続けていかれますか?』と私はよく患者さんにお尋ねします。
丹羽:「『続けていかれますか?』と?」
岡村:「はい。」
丹羽:「普通は『ノー』って言いますね。」
岡村:「『そうならなくすることもできるんです』とお話します。
ここで大概の人はきちんと目を見てくださいます。
『そうならないために自分で変えることができるんです。』『自分で変えることができるので、私が変えることではないんです』『自分で変えることができるのがお口の中の病気なんです』とお伝えします。」
丹羽:「そこでマインドチェンジを起こすんですね。」
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対談(Ⅲ):岡村乃里恵様 リコール枠の適正な予約時間は基準を持つことが重要です
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