このような院長は「患者さんにも一定の信頼感を持たれ、スタッフはやりがいを感じながら働いてくれているけれど、思ったように経営が安定し成長していかない」と日常的に感じているでしょう。 そして、スタッフとの関係性や先の見通しが立たないお金に関する漠然とした不安が、「医院の潜在力を引きせない」最も大きな障害となります。 なぜならこのような漠然とした不安を抱えたままの状態では、院長が思っている以上に気が散ってしまい、集中力ややる気を損なってしまうためです。 そこで、スタッフとお金に関わる漠然とした不安が常にある院長向けにその対策について記しました。
Contents
ビジョンに邁進できる医院の院長は、心が穏やかで安定しています
予防型歯科医院づくりにおいて皆さんが望んでいるのはどのような状態でしょうか。
『患者さんが予防の習慣を得て喜んでいただき、スタッフがやりがいを持って働き、医院の利益も一定以上でて、それを次のビジョン実現のために投資しながら進んでいる』という感じが理想の状態ではないでしょうか。
そして、このような医院の共通点は何か? と問われれば「スタッフが自立的に動いている」ことがあげられます。
しかし、それは表面的なことであって、その原因をつくっている共通点があります。
それは院長の【心の(穏やかな)安定感】があることです。逆に院長の心の不安定感は、スタッフの笑顔をなくし、患者さんに緊張感と不快感を与え、患者さんも徐々に減っていき、スタッフの入れ替わりも多くなります。
そのため院長の仕事の中心は求人活動と新患獲得のための対策になってしまいがちです。
この悪循環は冒頭の理想の状態とは程遠くなります。
では院長の【心の安定感】はどうしたら得られるのでしょうか。これは、経営者の資質ではありません。その原因になっているのは、スタッフとお金です。
スタッフとお金に関する漠然とした不安の正体とその対策
まずスタッフについては、院長とスタッフではギャップが生まれます。
例えば次のようなスタッフ(仮名:吉川さん)がいます。吉川さんは元々、飲食店のフロアマネージャーとして働いており、歯科医院で働くのは初めてで受付として採用されました。
患者さんの応対もとても上手で評判も良いです。そして、普段は物静かですが、他のスタッフのフォローも先回りして行える方です。
院長は吉川さんをとても評価していたし、よくできるため入社後3カ月目以降は任せきりにしていました。
吉川さんにとっては前職で働いていた飲食業では当たり前のことを行っていた感覚で、もっと医院に貢献したいと心の中で思っていました。
しかし、院長から何も言われないため、自分は不要な人材だと勝手に思い込み不安を抱え、やりがいを徐々になくしていました。
このような誤解も早期発見し軌道修正できれば、全く問題ありません。しかし、手遅れになればそのスタッフの退職願につながってしまいます。そしてこのような例は、歯科医院ではよくあることです。

次にお金の不安です。どの医院さんも経営は思ったように進みません。
通常、成長する医院さんも一直線ではなく紆余曲折しながらがら進んでいきます。
例えば、歯科衛生士2人が結婚などで同時に退職することになると売上減少につながり、さらに同時期に賞与支給が重なると、院長はお金の不安が膨らみます。
しかし、先行きの見通しを立てて「売上が〇〇万円落ち込んだとしても、新たに歯科衛生士を雇用できるまでに仮に6カ月かかっても大丈夫」と分かれば、不安は減り、今すべきことに集中できます。

このようにスタッフとお金の問題が院長の心の不安定感をつくりだします。
そして、このような状態で焦ってしまい様々なことを実行してみても上手くいきません。
我々がコンサルティングする時、この院長の心の安定感を保つことに比重をかける時期か否かを常に状況判断しながら行っているのは、そのためです。
まとめ
紆余曲折しながらも成長する医院の院長の共通点は心の安定感が保てる方です。
そして、これは経営者の資質ではなく、スタッフとお金の不安をできるだけ少なくする環境を作っているか否かが大きく影響します。
そこで、図のように弊社では院長の心の安定状態をつくることを【1階】部分、ビジョン実現に向けて「計画―実行―見直し」をしながら進んでいく部分を【2階】部分として2階層に分けてコンサルティングを行っています。

そして【1階】と【2階】を同時にアプローチしながら、どちらに比重を置くかを医院の状況に合わせて柔軟に対応していきます。
これが院長から信頼できるパートナーの存在となり得るために、最も重要なことだと考えているためです。
この内容の関連動画(約4分)でお話ししています
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