「辞めたら補充する」という【場当たり的採用】から【ゆとりある採用】にシフトする予算を算出します

最近の求人環境はこれまでにないくら厳しいものになっています。

そのため「人が採用できないので次のビジョンが見えない」という医院さんも増えました。

また「せっかく採用できてもスグに辞めてしまう」という悪循環に陥っていて、打つ手がないという医院さんもいらっしゃることと思います。

そこで、【場当たり的採用】から【ゆとりある採用】にシフトするためにはまず、採用にかけられる適正年間予算を把握する必要があります。

そこで必要な年間予算の適正な算出方法とその理由について記しました。

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採用には【場当たり的採用】と【ゆとりのある採用】の2つがあります

2016年頃まではとらばーゆに1回、求人を出せば歯科助手は10名以上、歯科衛生士は2~3名程の応募があった医院が、今(2019年)では歯科助手は1,2名(ひどいと0名)、歯科衛生士は0名の応募というように劇的に変わってしまったケースは少なくありません。

この求人環境の変化にどう対処したらよいか分からず、既存スタッフからは「先生、いつ頃新しい人は入ってきそうですか」と問われ、焦りばかりが増す毎日を送っている院長も多くいらしゃることでしょう。

そして焦れば採用も妥協することが多くなり、入職してからも数々のトラブルに振り回されます。その結果、早期で退職してしまい、また求人をかけるという悪循環が続くことになります。

このような状況に対して途方にくれるしかないのでしょうか。

いえ、そんなことはありません!

このような採用を私は【場当たり的採用】と名付けています。それに対して、【ゆとりある採用】という考え方・方法も世の中にはあるからです。

【ゆとりある採用】とは文字通り焦ることなく、医院に合った人材の応募があるまで採用せず、ミスマッチを極力減らす採用のことです。

これはつまり、長期的な視点を持って求人活動をすることです。簡単に言えば、求人にかける年間予算を設定し、求人が必要な時だけでなく、年間を通じて求人活動を行います。

そして、応募があった方々から医院に合った人材を厳選し、採用していきます。

この【ゆとりある採用】で大切なポイントは「年間予算の設定方法」と「長期視点での採用活動」です。

今回は年間予算の設定方法についてお伝えします。

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【ゆとりある採用】には適正な年間予算を設定することからです

【ゆとりある採用】にシフトしたいが、求人にかける年間予算の適正値はいくらか? が分からないと安心して前に進めません。求人にかける年間予算は、ズバリ粗利額の2~4%と私は考えています。

例えば、年間売上6,000万円の医院さんがあります。粗利率が80%の場合、粗利額は4,800万円です。その2~4%と言えば年間96~192万円です。月額なら12で割って、8~16万円となります。

なぜ2~4%が妥当なのか? この理由は2つあります。

まず、私が言うまでもなく医院経営に大きく影響しないことが大切です。

通常、医院利益(院長報酬は除く)は粗利額の10%程度のためその場合、2~4%減っても利益は粗利額の6~8%になり赤字になることはありません。利益への影響もカバーできる範囲です。

そして【ゆとりある採用】ができれば、これまでの【場当たり的採用】時代の悪循環、つまり「入職 ⇒ トラブル ⇒ 退職 ⇒ 求人」というサイクルから抜け出せます。

そして、院長はじめスタッフも余計なことに時間もストレスもかからなくなり、診療への集中度が増します。

その結果、粗利額の2~4%程度なら普通に診療しているだけでほぼ、リカバリーできてしまいます。

もちろん【場当たり的採用】でも求人費用が多くかかるため、【ゆとりある採用】の求人費用を相殺できることもありますが、ここではそこを考えなくても粗利額の2~4%が適正である理由づけを記述してみました。

補足:

年間費用の設定は分かったけど、【ゆとりある採用】の求人方法は【場当たり的採用】のそれと違うのか? という疑問があるでしょう。

それらは共通することもありますが、異なることも多くあります。その内容についてはこちらでお伝えしています。

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ABOUTこの記事をかいた人

丹羽 浩之

株式会社ユメオカ代表 丹羽浩之。 ユメオカとは「夢とお金の作戦会議」の略。 2004年に独立後、現在までに教材は30種類以上を開発し、全国3,000医院以上がユメオカ・ノウハウを活用し予防型経営に取り組んでいる。 そして全国8名の提携コンサルタントによるコンサルティング、【会員制】予防型経営★実践アカデミー、【会員制】歯科『採用★定着』実践ラボを主催している。 また予防歯科、予防医療の普及に最も精力を注いでいる。 座右の銘は「得意淡然、失意泰然」。