【場当たり的採用】ではもう限界!【余裕ある採用】にシフトする方法があります

「スタッフが辞めたら補充する」という今までのような採用方法では年々、診療への影響度が大きくなってきました。

そして昨今では、応募数自体が少ないため焦って採用してしまい、トラブルや早期退職につながったりしている歯科医院が増えています。

また、全く採用できずに既存スタッフに多大な負荷がかかり、院内の雰囲気が殺伐としているということが起きやすくなっています。

そこで「どうしたら余裕ある採用ができるか?」という院長方の悩みについて、ユメオカ開発の【採用マトリクス】とその1つの事例(歯科衛生士採用)をお伝えします。

 

Contents

【余裕ある採用】へのシフトは採用マトリクス(ユメオカ開発)を使って考えます

「辞めたら補充する繰り返しでは、院内が常に不安な状態になる」

「じっくり求人して応募者の中から医院の求める人材に合う人を採用していきたい」

「そのため余剰人員を抱える経営を考えていかないとと思ってる」

「そのために求人予算はどうやって算出し、どういう方法で求人していくとよいのか」

このように感じておられる院長がこの2017年以降からどんどん増えています。

そして前回の記事で、「場当たり的採用」から脱却して【余裕ある採用】の仕組みを築くには、まず求人にかける適正な年間予算の設定が必要で、医院経営に影響が出ない範囲で年間予算を決める算出方法について記しました。

年間予算が設定できたら、いよいよ【余裕ある採用】にシフトしていくための方法を構築し仕組み化していくことです。これは1つの有効な方法があるわけではありません。いくつかの方法を組み合わせていきながら、積み上げ式に構築していくしかありません。

また職種別(歯科医師・歯科衛生士・受付・歯科助手)によっても方法は異なりますし、時代の変化とともに方法も進化していきます。

そこで、ユメオカではMedical support partnerの山本裕次郎氏と協同で職種別に【採用マトリクス】というチャートを考えました。

この採用マトリクスは、縦軸が『有料/無料』で、横軸が『短期/長期』で構成されています。

求人アプローチは知らない方法も多くあるはずで、まず全体像を知って手順を考えるためにもこの【採用マトリクス】は有効です。

縦軸の『有料/無料』では、その方法を行うにあたってその都度、費用がかかるかかからないかという視点で分かれます(例えば、求人媒体への広告は有料で、採用ホームページなど一度作成してしまえば費用がかからないものは無料としています)。

横軸の『短期/長期』は成果を生み出す時間で分けられます。具体的には、2カ月以内の成果か否かで短期と長期に分けています。例えば「有料・短期」の枠は費用をかけて2ケ月以内に成果(採用)を得たい時に使う方法一覧になります。

そして、【場当たり的採用】はこの図の(Ⅰ)「短期・有料」領域に該当する方法です。

ここにある方法の繰り返しだと【場当たり的採用】から抜け出せないということになり、現在のような求人難の時代には限界があります。

それ以外にも、世の中には(Ⅱ)(Ⅲ)(Ⅳ)の求人方法が存在するのです。

(Ⅱ)「短期・無料」領域で、(Ⅲ)「長期・無料」領域で、(Ⅳ) 「長期・有料」領域と別れています。

もちろん、この【採用マトリクス】をみて(Ⅰ)の【場当たり的採用】だけでも自分が知らない方法がいくつかある、という感想を持たれる方もいるでしょう。

そして、【余裕ある採用】へのシフトしていくには、この図のように(Ⅱ) ⇒ (Ⅲ) ⇒ (Ⅳ)とシフトし、組み合わせていくことで構築できます。

なおⅡ)である「短期・無料」は、長期ではないのですが無料でできる方法がこれだけあるため、行ったことがない方法あれば一度試してみる価値はあるという意味もあり、まず(Ⅱ)をスタートにしてシフトしていきます。

 

「ゆとりある採用」の方法は無料と有料を組み合わせて構築します

そこで、ここでは【採用マトリクス】歯科衛生士版の採用方法を事例に、【余裕ある採用】】にシフトしていくお伝えしていきます。

(Ⅱ) ⇒ (Ⅲ) ⇒ (Ⅳ)のシフト方法の具体例です。

先にもお伝えしていますように「これを行えば十分」というものではないので、いくつか組み合わせながら【余裕ある採用】にシフトしていくという前提を忘れずに、以下の事例を読み進めて頂ければと思います。

(Ⅱ)「短期・無料」

ここでは、歯科業者さんとの関係性強化を取り上げます。

これは単に食事にいって仲良くするだでは効果がありません。必要なのは医院ビジョンの共有です。

この関係性を築くことで「院長に頼まれたから行う」ではなく「心からこの医院を応援したいので協力したい」となるためです。それが医院にあった歯科衛生士の紹介にもつながります。

(Ⅲ)「長期・無料」

ここではブログ作成を取り上げます。ブログを作成し、定期的に更新している医院さんは総じて歯科衛生士の応募が多いです。

真剣な求職者はWebサイト以上にブログをみているためです。

実際、見学に来られた歯科衛生士さんに、見学しようと思ったきっかけについて尋ねると「ブログをみて」という回答は多いです。ブログは無料でできますからまずは、2週間に1回程度の更新を目安にはじめてみましょう。

慣れてこれば更新頻度を増やしても良いと思いますが、最初から毎週更新にすると、挫折しがちなためです。

(Ⅳ)「長期・有料」

ここで取り上げるのは現在、最も有効なのはインスタグラムです。

インスタグラムは20代女性の支持率が高く、SNSでは閲覧回数も最も多いためです。そこで、1カ月に3万円程を予算設定し、長期に渡って求人し続けてみます。

実際に行ってみると多い医院で1ケ月に1人、少ない医院で2,3カ月に1人程度の応募があります。

これぐらいの予算で応募があれば、医院に合った人材に出会うまで、焦らず採用できるため、効果的です。

もちろん、医院風土や学べるカリキュラムなど歯科衛生士さんに選ばれる医院づくりに努力し続けている医院さんが前提になります。

このように(Ⅲ) (Ⅳ)のブログとインスタグラムの長期間求人を組み合わせることで、よりミスマッチの少ない効果的な求人につながります。

以上は、余裕ある歯科衛生士採用にシフトしていく組み合わせの1つをご紹介したものです。

そしてこの後、【採用マトリクス】の中から例えば「奨学金制度」「復職支援制度」「YouTube」というように、1つづつ積み上げ、組み合わせていくことで、どんどん【余裕ある採用】にシフトしていけます。

【ゆとりある採用】にシフトするための方法をまず2つ決める

 

関連記事

「辞めたら補充する」という【場当たり的採用】から【ゆとりある採用】にシフトする予算を算出します

応募が増える!歯科助手・受付・歯科衛生士求人の動画の内容と時間

歯科医院の採用ホームページ、応募が増えない理由は 医院目線から求職者目線になっていないから


▶場当たり的な採用から脱皮し、医院に合う人材を採用する(2019年発売のDVD教材)


 



▶予防歯科の明るい展望から、これからWebサイトに代わり主流になる動画活用まで(2019年発売のDVD教材)


 



▶1エリア1医院のみ、他医院の実践情報を共有する


 



▶「4バランス・医院収支・脱院長依存」など経営教材


 


ABOUTこの記事をかいた人

丹羽 浩之

株式会社ユメオカ代表 丹羽浩之。 ユメオカとは「夢とお金の作戦会議」の略。 2004年に独立後、現在までに教材は30種類以上を開発し、全国3,000医院以上がユメオカ・ノウハウを活用し予防型経営に取り組んでいる。 そして全国8名の提携コンサルタントによるコンサルティング、【会員制】予防型経営★実践アカデミー、【会員制】歯科『採用★定着』実践ラボを主催している。 また予防歯科、予防医療の普及に最も精力を注いでいる。 座右の銘は「得意淡然、失意泰然」。