増築や移転をスタッフにも賛同される! そのための進め方があります

医院の増築や移転が視野に入っている院長はその話をスタッフにすると、鈍い反応が返ってくることが多々あります。

院長は「予約が取りづらい患者さんのため、休暇も取りづらいスタッフのために計画している」ことなのにです。

しかし、スタッフの賛同を得て増築や移転を進めないと院長の負担ばかりが増えることも容易に想像がつきます。

そして、スタッフは増築や移転に対して誤解を抱いていることが多々あります。

それを院長が知り、説明することで関わる皆がハッピーになる増築、移転につながります。

そこで、増築や移転を考えている院長向けにスタッフの賛同を得ながら進める方法をお伝えします。

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移転・増築に後ろ向きなスタッフの気持ちを知りましょう

予防管理型歯科医院(定期検診の来院者が中心の医院)で、リピーター患者さんがどんどん増え、現状のユニット(チェア)数では、新患予約が3週間待ちの医院があります。

現所在地では物理的に増築はできないため、院長は1年以内に移転を考えています。

現在の患者数からすると、ユニット数を倍に増やしてもすぐに予約が埋まることが試算できており、あとは近くに場所を早く見つけて移転計画を実行したいと思うのですが、実際にはそんな順調にはコトは運びません。

潜在的か顕在的かは別にして、院長の一番の不安は移転に対する「スタッフの賛同」です。

なぜなら、どんな風通しのいい医院でも移転して増築となると、スタッフは冷めています。

スタッフ達は、「院長は私達をもっと忙しくするつもりなの?」「これ以上、患者さんが増えたら、院内はパニックになる」「今のままで十分なのに、なぜ移転しなくちゃいけないの」といった声なき不安を持つからです。

転勤族ではない自営業者には想像がつかないかもしれませんが、スタッフにとっては、目と鼻の先くらいの移転でさえも、“転勤”と似た印象を持つのです。

一方、院長は「現状ではゆとりある診療やメインテナンスができないから、ユニットを増やしてゆとりを持って診療できるようにしたい」「ユニットを増やし、スタッフも適切に増やしていきたい」と豪邸への“引越し”したいといった気持ちをもっています。

家族でも、引越しと転勤では全くイメージが違うでしょう。

みんなをHAPPYにする“引越し”、片や家族は犠牲を伴う“転勤”

これは院内においても同様です。

どんなにスタッフとの考えを共有している医院でも、このような誤解は生まれます。

ユメオカ・クライアントにおいても移転、増築でこのような誤解が生じることなく移転がスムーズにいった医院は、今まで1件もありませんでした。

こういった誤解は、院長にもそれとなく伝わり、院長は先のような「スタッフの賛同」といった点に一抹の不安を感じるものです。

当然そのような不安がある中で移転を急いでみても、移転後に上手く軌道に乗らないことはよくあります。

実際そうなってから、ユメオカに相談に来られる院長も多くいます。

「移転前は良かったけど、移転後はどうも歯車が狂った感じになってしまった」などです。

移転・増築をスムーズに行うために土壌づくりをしておきましょう

では、移転増築をするには、このような誤解は避けて通れないのでしょうか?

そうではありません。誤解は必ずあるもの。

だから誤解を避けて通るのではなく、誤解を早い段階で理解に変えることです。

その秘訣は、移転前にあります。

日頃から「ビジョンと収支」をスタッフにオープンにして共有している医院は、移転における意味づけをビジョンから引用できるため、納得感を深めることができます。

ビジョンとは「診療方針、診療メニュー、スタッフ構成、1日患者数、設備」など医院がイメージできる内容です。

ついでに、移転後に必要な売上、患者数とそれに伴う人員増が明確に分かり、結果として「ゆとりある診療」「長期休暇も取得しやすくなる」「機材も買える」ことが根拠をもって分かり、スタッフに安心感をもたらします。

この納得感と安心感の2つでスムーズに移転が進み、その後も、短い期間で、移転後目標を達成してしまう医院も多いのです。

1アクション
まず3年後のビジョンをスタッフと共有する

この内容を動画(約2分)で詳しく説明しています。


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ABOUTこの記事をかいた人

丹羽 浩之

株式会社ユメオカ代表 丹羽浩之。 ユメオカとは「夢とお金の作戦会議」の略。 2004年に独立後、現在までに教材は30種類以上を開発し、全国3,000医院以上がユメオカ・ノウハウを活用し予防型経営に取り組んでいる。 そして全国8名の提携コンサルタントによるコンサルティング、【会員制】予防型経営★実践アカデミー、【会員制】歯科『採用★定着』実践ラボを主催している。 また予防歯科、予防医療の普及に最も精力を注いでいる。 座右の銘は「得意淡然、失意泰然」。