スタッフの成長に必須!「患者さんからかけられる声」を基準にした4段階目標設定法

歯科検診を受ける若い男性と歯科医師
スタッフの成長は、予防管理型歯科医院の院長にとって大きな喜びです。

そしてスタッフが最も成長する意欲が生まれるのは「院長からの言葉」ではなく「患者さんからの言葉」です。

そして、それは成長の過程でが変化してきます。

ここでは、それを4つのレベルに分けてお伝えします。

先が見えると、スタッフの目標が生まれやすくなります。

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予防型歯科の歯科衛生士さんは成長とともにかけられる患者さんの声が4段階で変わってきます

予防管理型歯科医院経営では、スタッフの成長こそが院経営を安定させます。

多くの院長がスタッフの育成を一生懸命やっていると思います。

スタッフ育成をし、研修なども行い、少しずつ仕事を覚えてきました。

ある程度の仕事ができるようになったように見えるのですが、なんとなくやる気が見えないのです。

ただ毎日決められた業務をこなし、やらされている感がものすごくあるように見える。

このように、スタッフを育成し、スタッフの成長を望むは院長にとっては当然のことです。

しかし、スタッフの成長に悩んでいる院長はとても多いです。

スタッフの成長は、予防管理型歯科医院の院長にとって大きな喜びです。

そしてスタッフが最も成長する意欲が生まれるのは「院長からの言葉」ではなく「患者さんからの言葉」です。

そして、それは成長の過程でが変化してきます。

ここでは、それを4つのレベルに分けてお伝えします。

先が見えると、スタッフの目標が生まれやすくなります。

➀「気持ち良かった」

②「かめるようになった」「動揺が止まった」

③「あなたの顔を見ると治る」「元気になった」

④「あなたに早く会えてれば、人生変わったかも」

これはスタッフの今のレベルを知る4つの指針です。

何のレベルかといえば、スタッフのモチベーションレベル。

では、4つの指針が何かと言えば、患者さんの声です。

なぜなら、衛生士に限らず歯科医院のスタッフのモチベーション(やりがい)の源は「患者さんからの言葉」だからです

その患者さんの声が④に近づくほどスタッフのモチベーションは高くなります。

衛生士が、患者さんを引き連れて転職先の歯科医院にやってくる。

たまにこんな衛生士さんと出会います。

正確に言えば、衛生士が患者さんを引き連れてくれるのではなく、患者さんがその衛生士を頼り、情報を探り当て追いかけてくるのです。

このような衛生士は④のステージにいる人です。

言うまでもありませんが、④のステージにいるということは、そのスタッフのスキルも高いということです。スキルとは、技術、カウンセリング能力共に指します。

目標の変化について現役歯科衛生士の実話をご紹介します

私が知っている岡山県の歯科医院で働く衛生士池本珠紀さんもその1人です

池本さんも、他の多くのスタッフ同様新人時代から技術に優れ、モチベーションを高く持っていたわけではありません。

池本さんは20年近くのベテラン衛生士ですが、新人時代から20年も衛生士を続けようという志があったわけではないでしょう。

年月をかけモチベーションが育ってきたのです

➀~④いずれの声をもらうにしろ、当然スタッフのスキルが必要となるため、患者さんが一方的にスタッフにモチベーションを与えているわけではありませんが、新人時代に手探りでがむしゃらに始めた結果としてまず➀のステージに辿り着くのです。

その事実にまずスタッフ自身が気づくことが必要です。

なぜなら➀のステージにいる人が漠然と仕事をし、ぼんやりと④のステージになりたいと考えても、上手くいかず、モチベーションを高めるきっかけを持てないからです。

まず自分が今、どのステージにいるのか、どんな時にモチベーションが湧くのかを知ることが、モチベーション持続の秘訣なのです

1アクション
4つのステージの中で現状どこにいるのか、スタッフ間で認識し合う機会を設ける。

▶1エリア1医院のみ、他医院の実践情報を共有する


 



▶「4バランス・医院収支・脱院長依存」など経営教材


 


ABOUTこの記事をかいた人

丹羽 浩之

株式会社ユメオカ代表 丹羽浩之。 ユメオカとは「夢とお金の作戦会議」の略。 2004年に独立後、現在までに教材は30種類以上を開発し、全国3,000医院以上がユメオカ・ノウハウを活用し予防型経営に取り組んでいる。 そして全国8名の提携コンサルタントによるコンサルティング、【会員制】予防型経営★実践アカデミー、【会員制】歯科『採用★定着』実践ラボを主催している。 また予防歯科、予防医療の普及に最も精力を注いでいる。 座右の銘は「得意淡然、失意泰然」。