新患対策を見直したい! 審美専用サイトを作成して効果はあるか

 「最近、自費が少なくなってきたので何とかしたい」と考える院長は多くいらっしゃいます。

その中には、審美専用サイト・インプラント専用サイト・義歯専用サイトなど、新たなサイトを作りたくなる方もいらっしゃるようです。

 

ですが、新たに専門サイトを作成しても、効果をもたらすまでには時間も費用もかかります

もちろん、しっかりサイトを定期的にメンテして育てていけば効果が出ることもあるでしょう。

 

しかし歯科医院を運営する院長としては、「専門サイトのメンテに時間を割くことができるのか?」「今、そこに時間を割くのが本当に有効なのか?」という視点で考えることも大事です。

 

そこで今回は、審美専用サイトを作成して効果はあるか?という疑問について、実例をもとに記しました。

 

Contents

自費額が下がってきたので何とかしたい

福岡県の山田歯科医院(仮称)の院長から、以下のようなご相談がありました。

 

「以前は実費額が月に100万円くらいあったのに、最近はかなり減りました。少ない月だと10~20万円程度ですし、月によってかなり波があります。今年は利益も増えて税金も多そうなので、この機会に審美専用のサイトを作ろうと思いますが、いかがでしょうか」

 

会話は次のように続きます。

 

審美専用サイトがあることで自費額が増えそう、ということでしょうか?

院長:はい。地域の医院をみても審美専用サイトを作っている医院はなさそうですし、それなら一早く制作してもよいかなと思った次第です。業者さんに言わせると、SEO対策にもなるみたいですし。

:なるほど。ちなみに現在、審美補綴はどんな感じでカウンセリングされているんですか?

院長:今はほとんどしてません。というよりできていません(笑)。カウンセリングは時間がある時に、私から患者さんに少し説明する程度です。

:そうなんですね。以前はどうでしたか?

院長:以前はTC(カウンセラー)がいたので、彼女が中心となってカウンセリングをしてくれていました。彼女が退職してからはする人もいなくなってしまってしまいましたね。

 

このような会話を踏まえて、私は次のように提案しました。

 審美専用サイトを作っても、そこから自費に繋がりやすい審美希望の患者さんが増えるまではかなり時間もお金もかかると考えられます。

それならば、まずは医院でのカウンセリングを強化した方がよいのではないでしょうか?

必要なら以前のように、TCとなる人材をパートさんで採用してもよいかと思います。

その方が患者さんの満足度も上がりますし、実費額が上がるまでに時間もかからないと思います。

 

理由は以下の通りです。

 

審美専用サイトは

☑認知度をあげ、アクセス数を安定的に増やすまでには少なくとも1年以上はかかりそう

☑医院のホームページも定期メンテできてないのに、新たなサイトをつくっても作りっぱなしになる可能性が高い(多忙で手が回らないという理由で)

☑初期コストだけでなく、運用コストも余分にかかってくる

 

さらに、審美専用サイトを作ったからといって、毎月定期的に自費の審美を希望する患者さんが来院するという状況は、あまり想像できません。

できたとしても相当の時間と、それまでの準備を要します

 

審美専用サイトを新たにつくるより、医院のホームページに審美ページを1ページ追加する程度でもまずは十分です。

それなら、せっかく来院されている患者さん向けにカウンセリングを強化した方がよいと私は考えます。

 

新たな人材を雇ってでも、効果は見込めるでしょう。

というのも、この山田歯科医院は午前中の患者さんが多い医院なので、短時間のパートの方で事足りるからです。

毎日13時頃まで働いていただいても、月10万円程の給料となります。

 

例えば毎月審美の実費患者さんが5人いると、@5万円とした場合に25万円、粗利では20万円ほどの計算となります。

また、パートの方にはカウンセリング以外の雑用もこなしてもらうことになるでしょう。

 

月10万円の給料でこのような成果が出るとなれば、いかがでしょうか。

山田院長に聞いてみると、

「毎日カウンセリングをすれば、月に5人は確実に審美の自費患者さんが見込めます(今はほとんどできてないため)。5人どころか、10~20人はいそうですけどね」

とのことでした。

それなら、審美専門サイトを制作するよりカウンセリングの方を雇った方が効果はありそうですね。

 

自費を受けた患者さんは意識も高まります。リコールにもつながりやすいので、カウンセリングの効果も持続性があります

 

一方で院長としては、審美のカウンセリングを中心に行える人材は募集可能か? という不安も出てくるかと思います。

TCにこだわらなくとも、

 

・百貨店で化粧品カウンセラー

・薬局で栄養士カウンセラー

・旅行会社のコーディネーター

 

などの経験がある方(主婦の方など)は多くいます。

上記のような経験がある方歓迎! と求人票に出して募集すれば、時期にもよりますが比較的容易に採用できるかと思います。

 

現に、

 

「これまで全く歯科医院で働いたことはないけれど、これまでの仕事の経験が生かせるならチャレンジしてみたい

 

と応募し、採用されたスタッフを私は多く知っています。

 

最後に要点をまとめますと

 

 ☑ 審美専用サイトよりもカウンセリングを強化する

 ☑ 実費の新患よりも、既存患者さんから自費の方が早い

 ☑ サイトをつくってもメンテしないとアクセスは増えない

 

となります。

 

1アクション
審美専用サイトよりカウンセリングを強化する

 

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ABOUTこの記事をかいた人

丹羽 浩之

株式会社ユメオカ代表 丹羽浩之。 ユメオカとは「夢とお金の作戦会議」の略。 2004年に独立後、現在までに教材は30種類以上を開発し、全国3,000医院以上がユメオカ・ノウハウを活用し予防型経営に取り組んでいる。 そして全国8名の提携コンサルタントによるコンサルティング、【会員制】予防型経営★実践アカデミー、【会員制】歯科『採用★定着』実践ラボを主催している。 また予防歯科、予防医療の普及に最も精力を注いでいる。 座右の銘は「得意淡然、失意泰然」。