歯科医院の利益率改善は4つの指標を基準値よりあげること

表
「利益が残る経営」とは一言で言えば、バランスの良い経営です。

またバランスが悪いまま医院を拡大するとリスクばかりが増え、院長が安心して寝られる日が少なくなってしまいます。

そのため院長はまず、歯科医院経営で利益が残る仕組みを知ることからです。

ここではそれをお伝えします。

経費節約ではなく利益が増える仕組みがあります

「売上は上がっているのに利益が中々増えない。」

「顧問税理士さんからは「人件費率が高い」と言われるがどうしようもない。」

このような悩みを抱えている院長は多くいます。

そして「利益率を上げる」ことを考えると、人件費を含めて経費節減しか思い浮かばないということはないでしょうか。

患者サービスを拡充させる、スタッフのモチベーションを向上する。

これらに欠かせないものは、『売上』ではなく『利益』です。

例えば、「新しい機材を購入する」「スタッフの長期休暇制度を作る」いずれも利益あってのこと。

利益を増やす方法は、主に2つです。

売上を伸ばすか支出を減らす、です。

大抵の場合、前者に目が行きます。

しかし売上が上がれば単純に利益があがるというモノではありません。

売上を上げるために販促品を増やしたり、人材を増やしていれば、ふたを開けば利益は減ったということもざらにある話。

弊社が『4バランス』管理(「特徴が分かりやすく【新患率↑】、医院全体への不満が少なく【キャンセル率↓】、カウンセリングが機能していて【リコール率↑】、選択肢が準備されている【自費率↑】」)にこだわる理由は、まさしくここにあります。

『4バランス管理』は、さほど意識せずとも、売上だけではなく利益を向上となるからです。

しかし『4バランス』管理で行う利益向上は、いわゆる経費節約ではありません。

敢えて言えば、経費のかからない仕組み作りです。な

ぜ『4バランス』管理が利益向上の仕組み作りとなるのか?

その根拠は、2つの経営用語で説明できます。

指標 定義 基準値
新患率 延べ患者数に対する新患数の割合 5%以上
キャンセル率 延べ予約数に対する電話&無断キャンセルの割合 10%以下
リコール率 延べ患者数に対するリコール来院数の割合 30%以上
自費率 全売上に対する自費額の割合(インプラント・矯正除く) 15%以上

4つの指標の基準値を上回ると、自然に利益率が向上します

一つは「粗利率」。「粗利率」とは売上に対する粗利額の割合。粗利額とは、売上から変動経費(医薬材料、技工代)を引いた額です。

リコール率向上は、医院全体の売上(患者数)に対する変動経費の割合が、自動的に下がります。

例えばリコール率30%を超えると、粗利率は85%位になります。

もうひとつは「労働分配率(以下、分配率)」。「分配率」とは、粗利額に対する人件費総額の割合。

リコール率向上は、ドクターより人件費の低い傾向にある歯科衛生士さんが対応することになります。

また、自費率が上がれば、時間効率がよくなるでしょう。

一般的に自費は、保険より5倍の売上なのに時間は5倍もかからないと思われます。

つまり、リコール率と自費率が上がれば、自然に「分配率」は下がるのです。

『4バランス』管理の楽しいところは、医院が「売上」「利益」といった経営数字ではなく、患者さんに関わる4つの数字にのみ心を砕けば、結果的に、収支が改善され、利益が残る医院体質に変わっていくところなのです。

1アクション
4バランス(指標)を毎月集計し、月に10分でいいので、見直す習慣をつける。

この内容を動画(約2分)で詳しく説明しています。

 


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ABOUTこの記事をかいた人

丹羽 浩之

株式会社ユメオカ代表 丹羽浩之。ユメオカとは「夢とお金の作戦会議」の略。2004年に独立後、現在までに教材は30種類以上を開発し、全国3,000医院以上がユメオカ・ノウハウを活用し予防型経営に取り組んでいる。そして全国8名の提携コンサルタントによるコンサルティング、【会員制】予防型経営★実践アカデミー、【会員制】歯科『採用★定着』実践ラボを主催している。また予防歯科、予防医療の普及に最も精力を注いでいる。座右の銘は「得意淡然、失意泰然」。