スタッフ教育に『給与明細の理解』を入れる!新たな働く意義が生まれます

スタッフの中には、給与明細を見ると「引かれているものが多いな、この総額が手取りだったらいいのに・・」というように思う方もいます。

また、給与明細項目の各々の目的と金額の算出方法を理解しているスタッフは、ほぼ皆無でしょう。

しかし、目的と算出方法の概略が分かると、自分が誤解していたことにも気づき、集中して診療に取り組めるようにもなります。

そこで、今回は、院内でスタッフ向け『給与明細の見方』勉強会を開催する意味とその方法について記しました。

スタッフが給与明細を理解度していないと、無意識に誤解が生まれます

歯科医院で働くスタッフの方々に給与明細に記されている所得税などの項目について説明できるものは何かありますか?」と尋ねてみると、どんな答えが返ってくるでしょうか。

〇所得税

〇健康保険とか

〇こうせい・・年金?

これぐらい答えられれば、優秀な方でしょう。

それでは次にこの中で「医院側とスタッフ個々が折半して支払っているものは何かわかりますか?」と尋ねたらど、スタッフからどんな答えが返ってくるでしょうか?

・折半って何?

・折半で支払っているものなんてあるんですか?

といった答えが返ってくる場合もあります。

さて、このレベルは社会人として非常識? なのでしょうか。

いいえ、今まで誰にも教わる機会がなかったゆえに、答えられないスタッフの方が普通でしょう。

しかし、無知のままではいずれ、自分に跳ね返ってきてしまいます。

そこで給与明細の項目について理解する機会を設けることを私は推奨しています。そうすると、給与明細をみても

「なんかいつも引かているものが多くて、実際の手取りがホント少ないな・・」

ではなく

「国や市町村に対して自分の貢献(税)が***円で、自分が病気の時に必要な健康保険が***円で、将来の年金の積み立て分が***円だな。

同額を医院が払ってくれているので、その2倍が実際の積み立て分として蓄積されているのだよな。

また、産休や退職時に役立つ雇用保険が***円ということだな。結構多くの支払いがあるけど、1つ1つ意味はあるものなんだよね」

という感じで理解できるようになります。

このように給与明細の理解が深まり、意識が変わるだけでも、漠然とした不満も減ってきて、日々の診療に集中できることにもつながります。

また「給料から差し引かれた分の中には、(勤めている)医院に納めているものもあるのかと思ったけど、納めているどころか負担してもらっていたのか・・・」と誤解がなくなるスタッフも出てきたりもします。

『スタッフ向け給与明細の見方』勉強会の目的と内容です

このようにスタッフが、給与明細の理解を深める機会を得ることは、長期にわたって効果的です。

しかし、院長は「その機会を誰に依頼して、どんな内容を話してもらうとよいか?」と悩まれるかもしれません。

まず誰にですが、顧問社労士さんやコンサルタントがいれば、その方にまずお願いしてみましょう。その際には、目的と内容の概略を伝え、こちらが意図したいことをしっかり伝えてもらうことが大切です。

例えば、目的例は「給与明細の項目について、ほとんど理解していないスタッフに項目ごとの目的と内容を伝えることで誤解をなくし、働く意義を再度見直すきっかけにしたい」というようにです。

次にどんな内容が効果的か? についてです。それは例えば、

・支給日と締切日の違い

・基本給、手当の違い

社会保険の種類と目的、それぞれの算出方法

税金の種類と算出方法

です。

このように目的と内容を明確にして、お話しいただく顧問社労士さんなどに依頼しないと「話(説明)が小難しすぎてスタッフは理解できなかった」となりかねません。依頼する際はこの点を、注意しましょう。

そして、貴院のスタッフが給与明細に対して理解を深めて誤解がなくなり、今まで気づかなかった働く意義を見いだせれば、日々の診療の中でも動きにも変化がでてくることでしょう。

1アクション
『給与明細の見方』勉強会を社労士さんなどに依頼してみる

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ABOUTこの記事をかいた人

丹羽 浩之

株式会社ユメオカ代表 丹羽浩之。 ユメオカとは「夢とお金の作戦会議」の略。 2004年に独立後、現在までに教材は30種類以上を開発し、全国3,000医院以上がユメオカ・ノウハウを活用し予防型経営に取り組んでいる。 そして全国8名の提携コンサルタントによるコンサルティング、【会員制】予防型経営★実践アカデミー、【会員制】歯科『採用★定着』実践ラボを主催している。 また予防歯科、予防医療の普及に最も精力を注いでいる。 座右の銘は「得意淡然、失意泰然」。