これまでDXといえば、金融や物流といったデジタルと親和性の高い業界が先行しているものというイメージでした。
しかし昨今では、飲食やアパレル業界の先行企業がDXを導入して、成果をあげています。
そこでこちらの記事では、「歯科医院にとってDXとは何なのか?」「そもそも歯科医院でDXを導入して効果があるのか?」といったDXにまつわる疑問を解説しています。
Contents
歯科医院にとってデジタル・トランスフォーメーションとは何なのか?

デジタル・トランスフォーメーション(以下、DX)、この言葉自体は最近よく聞くようになりましたね。
このDXを、あなたはどのようにイメージしていますか?
・キャッシュレス決済
・クラウドを使って業務を行うこと
・タグやセンサー情報を活用すること
おそらく、上記のような答えになるかと思います。
もちろんこれらもDXの一部ではありますが、DXが意味するのはこの限りではありません。
もともと、「DX」とは、スウェーデンの大学教授であるエリック・ストルターマン氏が2004年に提唱した「デジタル技術が人々の生活を、あらゆる面でより良い方向に変化させる」という考え方が起源となっています。
これでは非常に広範囲な意味なので、ユメオカではDXを次のように定義しています。
既存業務を効率化し、生産性の向上や新しい価値をつくりだす
【DX予防型歯科医院】
DXの導入で給料アップ&働き方改革を通じて、ビジョンを実現
上記に記載した生産性とは、ユメオカでは労働生産性のことを指します。
また、「1人当たりの粗利額」を意味するものと定義しています。
わかりやすいように図で表すと、
このようになります。
歯科医院のデジタル・トランスフォーメーションの実例

「治療や定期検診が中心の歯科医院では、DXなんてやりようがないのでは?」「そもそも歯科医院でDXなんて効果あるのか?」
と思われる方もいるでしょう。
もちろん、治療や定期検診そのものをDXによって変革することは非常に難しいでしょう。
しかし、中には変革できるものもあります。
歯科医院のDX導入例をユメオカの定義に沿い、効率化&新たな付加価値という観点から列挙すると、次のようなものになります。
■効率化
・受付の会計や予約業務の時間を削減
・リコールハガキをデジタル配信にしてハガキ業務を削減
■新たな付加価値(効果例)
・ユニットの稼働率 +10-30%
・自費額 +20-100%
・ケアグッズ売上 +50-200%
シンプルに言えば、会計や予約業務が激減したことで時間が生まれた受付スタッフなどが、その役割を変えることになります。
例えば、
・オンライン相談枠をつくり、診察券アプリで相談を募る
・患者ニーズにあった情報配信
・治療後の注意事項を動画配信
などの業務を行うことで、新たな付加価値の創造が可能になります。
新たな業務は増えますが、これまでの業務が激減するため、スタッフ数を増やす必要はありません。
これらの結果、「1人当たりの粗利額」が増えるというわけです。
ただ、そうは言っても、
「DXは、何からはじめたらいいのか?」「そもそも、どんなDXツールがあるのか知らない」
と不安の残る院長も多いと思います。
ユメオカでは、そんな院長に向けて歯科医院のためのDXの導入一覧化シートをまとめたものを作成しています。
こちらは、ユメオカ会員様に適宜更新して提供しています。

このように、表でDX化の全体像を理解していただくことで、
「当院の現況とビジョンを照らし合わせて、どのような順番でDXを進めていけばよいか」
が整理できるようになります。
その結果、DX化に向けたアクションプランができあがります。
今回お話したユメオカのDX予防型歯科医院の考え方に共感された方には、下記にてご紹介する教材「次元が変わる!これからの時代のDX予防型歯科医院」がおすすめです。
教材では予防型歯科医院のDX導入についてさらに詳しく解説しています。
また、実際にDXを導入している歯科医院の事例もご紹介しています。
これからの時代、歯科医院でもデジタル・トランスフォーメーション化は必須と言っていいでしょう。
適応できる医院とできない医院では売上が変わるだけではありません。
勤めるスタッフの給料も2倍近く変わってしまう時代が、もうそこまで来ています。
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関連教材

「これからはDXを導入して給料アップ&働き方改革をしていかないと、ビジョン実現は難しくなる」と感じられている院長に向けて、ユメオカでは2021年9月に新たな教材を発売しました。
教材の中では、「いちろう歯科(名古屋市)」という積極的にDXを導入して、3年でスタッフ年収倍増計画に取り組まれている医院さんを実例として、ご紹介しています。
歯科医院でのDX全体像、DX導入の具体例、失敗しないDX導入のポイントなど、これからDXを考えている医院の参考となることでしょう。
他にも、「これからの日本の給料はどうなるのか?」「DXによって診療システムや医院の既存業務がどう変わり、新たな付加価値につなげられるのか?」といった疑問を解説しています。
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