医療機関は患者を選ばずに受け入れるべきか否か?

【医院にあった患者さん】を集めるための医院づくりをしていく過程で、思ったように患者さんが集まらない時期がおとずれます。

そんな時、院長には「もっと幅広く患者さんを受け入れていったほうがいいのではないか」という迷いが生じたりします。

この時に気持ちがブレたままだと停滞期間が長くなり、いずれは医院自体が衰退していきかねません。

そこで、このような迷いが生じた院長に向けて、どのように考えるべきかを記述しました。

Contents

医療機関は全ての患者さんを受け入れるべきなのか

ある院長から次のような相談がありました。

「友人の歯科医師から、医療機関なんだから患者さんを選ばずに受け入れるべきだろうと言われました。医院に合った患者さん中心にマーケティングするのはよくないことでしょうか。迷っています、実際どちらがよいのでしょうか」

「医療機関なんだから全ての患者さんを受け入れるようにするべき」というのは、確かに正しい意見です。

しかし、「口腔外科・矯正・重度の歯周病・むし歯・欠損・小児歯科・審美」とすべてに対応できる総合的な歯科医院であればそれも可能かもしれませんが、実際にはそれぞれの歯科医院に得意・不得意があります。

そんな中ですべての患者さんを受け入れようとすれば、

  • 自分の医院では対応できない患者さんが多く来る
  • 自分の医院より他にもっと合う医院がでてくる
  • クレームが増える

といったことにつながります。

このような状態が続くと、院長もスタッフもストレスが蓄積されてしまいます。

2つの医院のメリット・デメリットを整理します

そこで、【すべての患者さんをできるだけ受け入れようとする】か【医院に合った患者さんを受け入れる】かについて、メリット・デメリットを整理してみましょう。

【すべての患者さんをできるだけ受け入れようとする】

<メリット>

  • 患者数は増加(するように思う)

<デメリット>

  • 貢献できない患者さんが増える
  • クレームも増える

【医院に合った患者さんを受け入れる】

<メリット>

  • 医院に合った患者さんの割合が増える
  • 患者さんに治療の方針などの理解が早く得られやすい
  • リコールや自費にもつながりやすい

<デメリット>

  • 患者さんが増えない(ように思う)

あなたならどちらを選びますか?

実際、【医院に合った患者さんを受け入れる】医院のデメリットである

  • 患者さんが増えない

というのは本当でしょうか?

「患者層(ターゲット)を絞ると患者数は増えない」というのは真実ではありません

対象患者さん(ターゲット)を絞るという意味で、患者数が増えないように思うかもしれませんが時間軸を長くしてみれば、そんなことはありません。

あなたの医院が受け入れられる患者数は無限ではなく有限です。

ゆえに【医院に合った患者さん】が同じような患者さんを呼び込み続ければ、いずれ有限の限界に達します。

それなら、あなたの医院が必ず貢献できる患者さんに多く来院頂くようにした方が、あなたのやりがいも増し、患者さんからの感謝も増え続けることになります。

逆に、例えば「歯周病治療に強い」医院に、小学校の健診でむし歯治療が必要になった子供たちがたくさん集まったら、そのようにはなりません。

また、【医院に合った患者さんを受け入れる】医院でそのためのマーケティングを行っても実際には、大体7ぐらいがそのような患者さんで、3割は違ってくるものです。

このようなことから私は【医院に合った患者さんを受け入れる】医院づくりが、患者さん・スタッフや院長・医院にとって心地よい空間を維持し続けることにつながると考えています。

1アクション
医院に合う患者さんはどういう人かを3つ書き出してみる

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ABOUTこの記事をかいた人

丹羽 浩之

株式会社ユメオカ代表 丹羽浩之。 ユメオカとは「夢とお金の作戦会議」の略。 2004年に独立後、現在までに教材は30種類以上を開発し、全国3,000医院以上がユメオカ・ノウハウを活用し予防型経営に取り組んでいる。 そして全国8名の提携コンサルタントによるコンサルティング、【会員制】予防型経営★実践アカデミー、【会員制】歯科『採用★定着』実践ラボを主催している。 また予防歯科、予防医療の普及に最も精力を注いでいる。 座右の銘は「得意淡然、失意泰然」。