その背景には、ホームページをつくる歯科医院が増え「何とか差別化するために、過剰な表現や期待値をあげる内容を掲載している」歯科医院も増えているためです。
まじめにやっている歯科医院にとっては迷惑な話ですが、数が増えてこればこのようになってしまうのは、仕方ありません。
それではこれから「どのように貴院のコンセプトに合う患者さんを呼べばよいか」、この点について記しました。
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ホームページ規制は益々厳しくなる!医療機関の広告ガイドライン2018の要点
2018年10月24日に厚生労働省から発表された医療広告ガイドラインの主な要点をまとめてみました。
・治療内容の効果や患者体験の記載はNG
・手術前後の写真はNG
・「最新の」「最良の」といった表現はNG
・「痛くない治療」「*****センター」はNG
・「プチ~」「審美治療」は△
このようにホームページなどに記載するとNGになる表現が具体的にガイドラインで示されました。
そしてこのような表記のある医療機関のホームページは、厚生労働省が外部委託している「医療機関ネットパトロール」に発見されると、何らかのペナルティを受けることになります。

現在、この「医療機関ネットパトロール」がどの程度機能しているかは不明ですが、今後ますます規制が厳しくなることは間違いないようです。
そして「患者の体験談」「治療の効果」「写真」といったものが掲載できなくなるとどうなるか?
一言でいえば、「医院の特徴を出しにくくなる」です。
もう少し詳しく言えば「せっかく何年もかけて専門的な技術・診断力の向上を行い、患者さんからの嬉しい声も蓄積してきた歯科医院にとって、それをPRできなくなる」ということです。
そしてこの規制強化が進めば進むほど、歯科医院のホームページはどこも似たような内容になりかねません。
つまり今後、医院のコンセプトにあった患者さんを呼ぶツールとして「ホームページは限界に近づいている」と読み解けます。
それでは、せっかく専門性を高めて実績を積み上げてきた歯科医院はどうしたらよいのか?
歯科医師はYouTuberにならずに、YouTubeを活用しよう
1つの方向として「動画活用」が有効です。
今後の時代の流れとして、新患になりうる人達があなたの歯科医院にはじめて出会うのはホームページではなく、動画になりつつあります。
その最たるものがYouTubeでしょう。

今やYouTubeの日本での視聴者数は6,000万人以上で平均視聴時間は月間250分以上と、どんどん伸びています。
「それは歯科医師がYouTuberになるということ?」
そうではありません。
YouTuberという人たちは自分のYouTubeチャンネルの登録者数をひたすら増やして、広告収入を増やすことが仕事です。
そうではなく「撮影した動画をYouTube上にアップして、検索などでその動画を見つけた人から、あなたの歯科医院に問い合わせがくる」という動線をつくることです。
今、例えばGoogleで【仙台市 歯科医院】で検索すると対象となる歯科医院が一覧ででてきますね。
それらが動画に代わるという感じです。
YouTubeはGoogleの子会社ですし、Googleは検索者に役立つ良質な情報を提供することが企業使命ですから、ホームページであれ動画であれ関係なく、良質な情報を上位表示させるようになるためです。
例えば、ある人が【歯周病 治療 効果】と検索してその内容が、どこの歯科医院のホームページにも規制が強まって記載されていなければ、歯科医院ホームページは検索した人にとっては全く役に立たな情報になります。
しかし、ある動画でそれが伝えれれていれば、その動画の方が検索者にとってはありがたい情報になるためです。
そしてYouTube動画には動画をアップロードする際、必ずその動画のタイトル名を入れる必要があります。
そしてその動画タイトルの中にあるキーワードこそ検索の対象となります。この仕組みを逆算して、
【名古屋市 歯周病 グラグラした歯の治療法とその効果】
というタイトルをつけてアップロードしておけば、先ほど【名古屋 歯周病治療 効果】で検索した人がその動画にたどりつく可能性が高まるわけです。
このようにYouTube動画が、あなたの歯科医院を認知するきっかけになることは今後、ますます増えてくるでしょう。
ちなみに私自身も「予防型経営専門チャンネル」というYoutTubeチャンネルをつくっています。これもYouTuberとして広告収入を得る目的ではなく、上記と同じ目的です。

歯科医院でこれから動画活用が広がる理由
このようにホームページから動画の時代にシフトする背景として考えられる要素は、YouTube以外に2つあります。
1つ目は高画質の動画の撮影、編集がカンタンになってきていることです。
10年前はプロに依頼して撮影し編集してもらわないといけない動画レベルも今では、スマートフォンで撮影し、アプリで短時間に編集できてしまいます。
気軽に撮影し、編集できる時代です。
2つ目は5G通信の時代が目前です。
5Gになると4Gに比べて通信速度は100倍になり、空間移送もできる時代になります。
そうなると、ますます動画は、ますます威力を発揮します。
患者さんへの説明には動画がますます効果的になります
このようにまずは動画をYouTubeに一定量アップしておけば、それが「あなたの歯科医院を知る」きっかけになる人が増えてくるでしょう。
しかし、YouTubeにアップした動画の活用法はそれだけではありません。
動線をしっかり設計し、そこに当てはめていくことでその価値は今後、何倍にも膨れ上がります。
どういことか一例をあげてみます。歯科医院には、
「1)認知 ⇒ 2)事前教育 ⇒ (来院) ⇒ 3)教育」
という動線があります。

先ほどのYouTube活用は、1)の認知にすぎません。
そして、2)事前教育や3)の教育にも使うこともできます。
そのイメージをご理解いただくためにも一例を記します。
2)事前教育
例えば、あなたのホームページ上に「次のような方はご相談ください」というページがあったとします。そこには例えば、
✔ 再治療の繰り返しではなく、長く持つ治療をしたい方
✔ 今までの歯医者さんで納得のいく治療が受けられなかった方
✔ 口臭が気になっており、原因が知りたい方
という記載があります。この1つ1つの項目の右側に【QRコード】をつけます。
それが「患者さんの症状、どのように治療していくのか」について院長から説明している動画(1本3分程度)にリンクされるようにすれば、該当する人はスマートフォンを使って閲覧すると思います。
また、ホームページ上の記載内容は、冒頭の医療広告ガイドラインのように益々厳しくなっています。
しかし、動画の内容までは規制対象になっていません。
そのため、医院の特徴をしっかりと伝えたい場合、ホームページに張り付けた動画で伝えることが有効です。
それは例えば、院長メッセージです。
なお現在、動画の内容は冒頭の医療広告ガイドラインにの規制対象にはなっていません。
しかし、医院の動画の本数が今後、急激に増えてくるのは必須のため、規制対象になるのは時間の問題でしょう。
そうなると医療広告ガイドラインにそぐわない動画は、閲覧することができなくなる可能性もあるため、医療広告ガイドラインに沿った動画作成を今からしておいた方がよいでしょう。
そして、動画を使うことは、その内容以上に院長の雰囲気などが伝わりとても効果的です。
そこに重点をおいて動画作成していくことで、十分に高い効果を得ることが可能です。

3)教育
これは例えば、【補綴選択メニュー】や【入れ歯の保険内と保険外の違い】といった患者さんに提供している資料を歯科医院で既にお持ちだと思います。
この資料に【QRコード】をつけて、動画で説明しているYouTubeにリンクできるようにします。
これらについて歯科医院で説明を受けた患者さんは一旦、「家族などと相談してから決める」ケースが多いです。
歯科医院で受けた説明を患者さんが家族などにしっかりできる人はほぼいません。
それならこの資料についている【QRコード】の動画を家族の方が一緒にみれば正確な知識も伝わり、何より院長の雰囲気も知れ、安心して判断することにつながります。
その他、患者さん向けのLINE@などのグループを作っている医院さんは、LINE@に流すコメントにYouTube動画のリンク先をつけて配信することで、患者さんのデンタルIQ向上につなげることができます。
また、待合室モニターに定期的に流してもよいでしょう。
これらの動画は、1)の認知用に作成したものを2)3)にそのまま活用することも可能です。
このように動画は一度作成し、YouTubeにアップすれば同じ動画でも1)の認知と3)の教育の両方に効果を発揮させることも可能になります。
そのために必要なが動線の設計です。
これからホームページはどんどん特徴を出しにくくなります。
そのために動画を活用して、動線をつくる準備をできるだけ早くしておきたいです。
(※)この内容は「これから10年使える動画活用 予防型歯科医院をアップデートする!セミナー」から引用しました。
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