患者数が少しずつ減っている! 今は影響なくても、中期的な対策をスタッフと話し合いましょう

新患数が減っていても「リコールは増えているし、特に影響はないから…。」と、重要視されていない院長は多くいらっしゃいます。

 

たしかに今すぐの影響はありませんが、医院経営を中長期的に見ると、一定数の新患というのは必要不可欠です。

早いうちに動いておけば、小規模の対策でも新患数の回復へとつながります。

 

こちらでは事例を交えて、「新患が減っている原因と対策」と、中長期的な対策をとることの大切さを記しています。

 

Contents

リコールは増加しているけれど、新患が減っている医院の話です

山形県にある、山形歯科クリニック(仮称)のお話です。

 

山形歯科クリニックでは、これまでリコール数を順調に伸ばしてきました。

2年前のリコール数は約350人/月でしたが、今では約500人/月まで増えています。

 

ですが、その一方で新患の数は、約60人/月だったものが約40人/月と、約20人減っている状況です。

 

山形歯科クリニックではリコールが増えているので、新患の予約が入れにくい状態ではあります。

新患数も、医院にとって今すぐ影響があるわけではありません。

しかし、医院経営を中長期的に見たとき、一定の新患数は必要となります。

 

まずは山形歯科クリニックに必要な、月あたりの新患数を計算しましょう。

 

ユメオカでは4バランス4つの指標から、客観的に医院の課題や解決法を探るためのテクニック)

を用いて、医院に必要な新患数を導きだします。

4バランスに照らし合わせたところ、山形歯科クリニックでは全体の5%である約60人/月、あと約20人/月が必要となることがわかりました。

 

スタッフ全員で新患が減っている原因を探る

必要な月あたりの新患数がわかったら、次は新患が減ってる原因をスタッフ全員で探ります

 

山形歯科クリニックでも、原因として考えられるものをスタッフに上げてもらいました。

・時間の問題

コロナで在宅勤務をされる患者さんも増えたので、1年前に医院の時短化を行いました。

平日は18時の予約が最後となるため、それ以降を希望する患者さんは入れなくなってしまいます。

土曜も時短化したため、時間の都合が合わずに断念される患者さんが増えたのではないでしょうか。

 

・コロナに対する不安

医院がしているコロナの感染対策がどんなものかわからず、不安なために来院できないという方はいそう。

 

・駐車スペースに対する漠然とした不安心理

山形歯科クリニックは大通りに面しているため、車やバイク、自転車で来られる方が多いです。

駐車場は奥が空いていても手前から埋まっていくこともあり、どうしても見た目がごちゃごちゃしています。

女性の方やお子様など、医院の外観を見たときに「入りづらいな…」と思われる方はいそうです。

 

・インターネット予約の習慣

若い方は電話予約よりもインターネット予約に馴染みがあるため、予約方法が電話のみだと対応できていないのではないか。

上記の4つが挙げられました。

 

新患を取得するための優先順位と対策を考える

次に、新患が減った原因と考えられる上記4つに対する優先順位と対策を、スタッフに考えてもらいました。

①コロナに対する不安

医院のホームページに『コロナ対策で○○をしています』など、写真と一緒にわかりやすく記載する。

 

②インターネット予約の習慣

若年層の方はインターネット予約に慣れているけれど、診療の予約がすべてインターネットで出来てしまうと、医院としては面倒な場面もある。

まずは新患の方だけという条件で、インターネットから直接予約ができるシステムを取り入れてみる。

 

③駐車スペースに対する漠然とした不安心理

順序よく並べられた、きれいな駐車スペースにする。

車、バイク、自転車それぞれの場所を、患者さんがわかりやすいように決めておく

 

④時間の問題

すでに時短化してしまっているので、優先順位としては最後。

 

順位のつけ方として、すぐに対策の取れるものや、影響の大きいものを優先して考えます。

上げてもらった4つの原因のうち、3つの対策が取れることがわかりました。

 

新患が減った原因を探ることは、「患者さんが不便、不安に思っていることはないか」を考えることでもあります。

こういった原因を解消することは、新患の取得だけでなく、リコールの患者さんに寄り添うことにもつながるでしょう。

 

山形歯科クリニックでは上記の対策に取り組むことで、新患数が少しずつ回復してきました。

院長も新患数の減少は気にされていたようで、「なんとなく感じていた不安が解消されつつあります」と仰っていました。

 

新患数が減ってきているなら、早いうちから取り組むことが大切

リコール数がある医院では、新患数が減ったとしてもすぐに影響があるわけではありません。

ですが、医院経営の中長期的な観点から見ると新患の数というのは重要なため、早いうちから取り組むことが大切です。

 

対策としては、まず医院に必要な月あたりの新患数を計算します。

次に、スタッフ全員で新患数が減った原因を考えて、優先順位をつけましょう。

原因を一つ一つ解消することで、中長期的な対策ができます。

 

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ABOUTこの記事をかいた人

丹羽 浩之

株式会社ユメオカ代表 丹羽浩之。 ユメオカとは「夢とお金の作戦会議」の略。 2004年に独立後、現在までに教材は30種類以上を開発し、全国3,000医院以上がユメオカ・ノウハウを活用し予防型経営に取り組んでいる。 そして全国8名の提携コンサルタントによるコンサルティング、【会員制】予防型経営★実践アカデミー、【会員制】歯科『採用★定着』実践ラボを主催している。 また予防歯科、予防医療の普及に最も精力を注いでいる。 座右の銘は「得意淡然、失意泰然」。